私の花図鑑        花の里日記  2008.9.14   101

                    日曜日(晴れ)  初秋の出来事


 連休の間の日。
朝は曇っていたがやがて晴れて、青い空は高くなり絹雲が散らばって薄く浮いている。
初秋らしく赤トンボが飛び回り、縦羽蝶が舞っている。
ここの建物の棟先の、高くて眺めのいい場所に蜂の巣が仲良く二つ出来ている。
片方は黄色雀蜂。片方は足長蜂ではない別種の名前のわからない蜂。
彼らは夏からようやく巣作りを始めたので、どちらの巣もまだ小さい。
不思議な事に喧嘩をしないで仲良く共存共栄している。
危険なので取り払おうと思っているが、それは十分注意しないといけないのでまだ。
この場所は周りを見渡せて、昆虫や幼虫の採取に彼らには都合が良いらしい。
花の葉を食べる害虫を食べてくれると、それはそれで都合が良いのだが襲われると怖い。
昔、私が秋の山歩きで雀蜂に4箇所位刺され、3日位痛い目にあった経験がある。
ここは草花と木々。広い草原。片方は山。環境が良い。
最近はトカゲと小蛇まで草の影に潜んでいる。
昆虫はなんでも。おまけにブヨや蚊までいる。
野鳥も山と草原の両方に住むのが飛んでくる。
カラスもいるし山鳩、雉までくる。最近は雀、ヒヨドリまで住みついている。
こんな事なので賑やかではある。

 今年、春にチュべローズの球根を植えた。
バラでもないのにローズの名前がついているが、
これは熱帯の球根植物で南に行くとたいていホテルのロビーに花が生けてある。
香りがまるで良い。
それを春遅くに植えたのだが、いつまでたっても芽が出ない。
枯れたものだと思っていたら7月に入ってようやく細長い葉が出てきた。
今年は花は見られないと思ってたら、この9月に入って花茎が伸びてきて、
白い蕾を10個ばかりつけた。
今年はこの花の香りでせめて行けないあの熱帯の、
リゾート気分を味あおうと思っている。

 昨日山に行く道を走っていたら雉のメスが突然飛び出して来た。
ハンドルでよけようとしたが可哀相な事に、まともに後輪で轢いてしまった。
良く太った雉なので、雉鍋で食べればさぞ美味しいだろうと思ったが、
処理が面倒そうなので止めてしまった。
昨夜は狸か狐がさぞ美味しい夜食にありついた事だろう。
一度友人の釣り掘りから帰りの夜、猪と衝突した事もあった。
田舎を走り回っていると色々な事に出くわすものだ。
その相手は人では無くほとんど対自然である。



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