私の花図鑑    花の里日記  2009.10.29   119

             木曜日(快晴)   山の芋、蕎麦粉、カリンの実

 そう。いつかこの山の芋を食べて見たいと思っていたのだが
なかなか高価でつい手が出ない。
町で売られているのは長芋で中国原産。
山の芋は自然薯(じねんじょ)とも言われ山に自然に生えている。
けれどなかなか口には入らない。
なぜかと言うと山の中なので木の根や岩や石が絡まって掘りにくい。
おまけに斜面ときている。
根気がないと無理である。
私は元来根気が無い。
それと掘りやすい場所は猪がすでに掘って食べている。
なかなか大きくならないものなので掘りかけても小さそうで諦めてしまう。
しかし山間部の道の駅にそれがたった500円位で4本も売っていたのだった。
小ぶりではあるが飛びついて買って帰った。
そういえば山間部の畑に長芋畑か山の芋の畑があるのを時々見かける。
色々な食べ物が簡単に手に入る現代は豊かな社会だと思う。
食だけに関してだが。

 早速帰ってすりおろし、醤油をかけて食べてみた。
なにか味がおかしい。
長芋と勝手が違う。
粘りが山の芋は格段強い。
それと味が独特で個性がある。
その日はその程度の印象で食べ終わったのであるが後日別の味付けをしてみた。
ポン酢を入れて食べてみると具合が良い。
お互いの味が引き立って美味だ。
でついアルコールを飲んでしまう。
これもまたたび酒で独特の個性だ。

 また山間部では蕎麦粉を袋に入れて販売している。
これも美味しい。
蕎麦粉を茶碗に入れて熱湯をかけ強くかき混ぜる。
良く蒸れて粘性を帯びたら出来上がり。
簡単である。
これに醤油で味付けをして干魚を焼いたり煮たりしたものを添えて食べると美味しい。
茶粥にも似た感じで大人の食べ物である。
天然風の味がして忘れられなくなる。
まるで恋しい人に出会ったように食べるのにワクワクする。
これぞ日本食かなと思うのだ。
欧米人には理解出来ない味であろう。

 今日は瀬戸内海の周防大島に出かけていた。
あちらは暖かく平日なのに老人が観光で沢山来ていた。
道には早生の蜜柑があちこちで売られている。
またレモンやライム、芋等も売られている。
魚屋では天然の大きな鯛や渡り蟹も出回りつい買いたくなる。
こんな物も簡単に手に入るので島も素晴らしいなと思う。
私は青いカリンの実を買って帰った。
これでカリン酒を造ろうと思っている。
これも毎年の習慣となってしまった事だ。
カリン酒は風邪に効き、飲むと喉を消毒してくれる。
強い殺菌力がある。
私はこれで風邪の早期予防もしている。
今日は食べ物ばっかりの話になってしまった。
これも食欲の秋ならの話。

     読者から頂いた山の芋の食べ方です。

山芋の食べ方を・・・ こちらには とろろ汁 という食べ方があります。
カツオのだし汁に白みそで濃い味噌汁を作り、すりおろした山芋をのばします。
もう一つ やはりカツオのだし汁に 醤油 みりんで味付けした汁で
すりおろした山芋をのばします。 (のばす=うすめる) 好みで海苔を散らします。
ご飯にかけても、そのままお酒の肴にもイケます。




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