私の花図鑑    花の里日記  2009.11.29   120

             日曜日(曇り)   プリムラ マラコイデス
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 世の中不景気で、こちらもついばたばたしていて日記に遠ざかっていたら
もう一月過ぎてしまった。
季節は変わり山は落ち葉で一杯。
そのかわり太陽が照れば暖かくて気持ちがいい。

 この前の4日の間は小春日和でのんびり出来た。
ここの事務所の小さな庭にも白い雪虫がふわり一匹飛んでいた。
果樹の害虫の貝殻虫から出てくるのだがなんとなく風情がある。
またピラカンサのオレンジ色の実が沢山熟れてきたが、この茂みに
雀の群れがいつも集まりついでについばんで行く。
春も来ないのにもう実がほとんど食べられてしまった。
このあたりも住宅地化して木が少ないのだろう。

 山でも暖かいと白い蛾が樹間を飛び回っている。
数は少ないけど趣があって初冬に面白い。
山の新しい野草園に晩春に花の済んだプリムラ マラコイデスを試しに植えてみた。
この花は日本では1年草で、いつも夏には枯れてしまう。
原産地の中国雲南省の高地は夏涼しいのだろうから、山のここでなんとか
越夏して宿根草になってくれれば幸いと思っていた。
それが今秋遅くなって見てみたら株が繁殖して増えて蕾まで出ているではないか。

 
さっそく蕾のある二株は持ち帰り暖かい
南向きの場所に鉢植えした。
残りの株は試験的に山の野草園に
そのまま残してきた。

また知り合いの老人から貰ったアサツキ
がありプランターに植えている。

これも花の里は夏涼しいので元気に
育っている。
寒い冬は苦手だろうから、持ち帰って暖かい
場所に置いてやらないといけないかと思って
いる。
 (左の写真は後日12月に写した)                               
 
植物の栽培にはその植物が育って生き残っていた環境が重要で、
それに沿って栽培してやる。
適材適所とはこういうものだろう。
日陰で育つ植物をひなたで栽培しても駄目。
寒冷地に育つ花を暖地に植えても駄目。
栽培する人はまずその植物の特性を考えて庭や室内の適した環境を
まず選んでやる事が重要だ。
これがいままで栽培に失敗を重ねてきた私の経験からの話。

山野草園ももう冬。
いまは焚き火と道の整備や倒木の処理をしている。
雪が積もるとまた来年の春まで作業はお預けだ。
もう山のスキー場は人工降雪で滑っており、まるで冬。
これから花の里は温泉気分で入浴しかなさそうである。

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