私の花図鑑   花の里日記
   2005.10.26 68

                 水曜日   秋の山

 午後から仕事も兼ねて久しぶりに山に行った。
秋の好天も終わりかけて空には薄雲が拡がっている。
気温は先日みたいに寒くなくて少し冷たい、ほど良い気温である。
山は風が弱く吹いて、時折落ち葉を散らせている。
山法師が濃い赤色の丸い実を枝先に重そうにぶらさげている。
食べると少し甘いのだが、口の中でモソモソする。
紅葉は走りのようで、まだブナやコナラは青い葉のままである。
今紅葉しているのは男ヨウゾメの葉で濃い紅色だ。
霜かなにかで黒い枯れた葉もつけている。
鎌柄はオレンジがかった赤で小さな実も赤くなっている。
ツリバナはそろそろ錦のような色とりどりの紅葉になりかけている。
尾根のハウチハカエデの紅葉は盛りとなっていた。
またヌルデがいち早く日当たりの良い場所でこれも赤くなっている。
大裏白の木の下には3cm程度の赤い実が沢山落ちていた。
今年初めてこんなに赤くなって落ちてきた。
良く観察すると実はミニ林檎のようである。
幹の肌もリンゴそっくりで、大裏白の木はリンゴの祖先かなと思った。
実を食べてみると渋い。
猪が食べないわけだ。

 今年はキノコが少ない。
夏に乾燥した日が続いたせいであろう。
秋の実りの1部が口に入らない。
残念な年だが木の実は豊作である。
サワフタギの実は鈴なりで、来年は木が弱り花が淋しいだろうなと思う。

 遅くに出かけたので焚き火も出来なくて、残念なのでキノコを少し探してみた。
ようやくの事にアブラシメジを数本取って、早めに花の里に帰った。
景気も良い様な悪い様なわけもわからない不可思議な様子なので、
ヤケクソ気味に露天風呂よろしく入浴して疲れを落として帰った半日だった。

 今私が住んでいる広島県の知事選挙が始まっているが投票率が
30パーセントを切りそうだ。
これでは当選しても信任した事にはならない。
地方の首長の選挙は、選挙民の過半数の信任を要する選挙制度に
改める事が
必要だと思う。
日本のすべての制度自体が古くなって時代の要請にあっていない。
残念な状況ではある。



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