私の花図鑑        花の里日記  2008.6.22   94

                    日曜日   雨上がり


  昨夜は大雨であった。
朝、目覚めると地面はぬれているが曇空で雨は降っていない。
早速庭に出てみた。
もうウツギの白い花は落ちて枝先にわずかに残っているだけ。
回りの緑は深くなってきた。
ひよどりのさえずりが聞こえる。
時折ウグイスの声も聞こえるがここは里近くなので雀やアオジも見かける。
山とは違い普段日常に近い野鳥だ。
京鹿の子のピンクの花が賑やかに咲いている。
それにマローや銭葵、ムスクマローも咲きだしている。
一年草のナスターチウムもオレンジの花を咲かせている。
どれも昨日の雨で重そうに花を垂れている。
そう。どれも夏の一日花みたいなので、花だけ手で摘んでお皿の上に飾った。
紅茶に浮かべたり食べたり出来る楽しみがある。
そう言えば南のほうでは花を摘んで石仏や記念像に捧げて飾る習慣があるが、さすがに一日花の南洋の世界だ。
日本の夏もそれに近い。
花の利用方法も色々あると思っている。
こんな事書いてたらもう朝食の時間。
今朝もパンで。
庭の花には色々な蝶が舞っている。
気温が上がってきたのだろう。

        

 食事を済ませて庭に出てみると昆虫や蝶がいそがしく立ち回っている。
じっと葉に止まって休んでいるものもいる。
観察するとそれぞれ表情が面白い。
といって顔の表情があるわけでもないがしぐさである。
バッタは花を食べるので捕まえるが両手でぱちんとたたく。
それでも上手に逃げるやつもいる。
ワレモコウの新芽にはサシガメが数匹とまっている。
芽の汁を吸い、枯らすのでいつも捕まえている。
それでも知らぬ間に飛んできている。
また珍しい白い花のアザミがあり花が10位咲いているが、立て羽蝶が4〜5匹集まって蜜を吸いに来ている。
紋白蝶や黄蝶も時折訪れている。
立て羽蝶は花を離れるかと思うと、少し飛んでまた戻ってくる。
虫取りナデシコには紋白蝶が多い。
雌は羽色に少し黒味がありわかりやすい。
雄雌、互いに干渉して戯れたり離れたりして遊んでいる。
斜面に昔植えた瓜の木が大分茂ってきて花をつけるようになってきた。
開花まではあと少し。
立派な大きい葉である。
葉の下を覗いて見るとようやく花が一つ咲いてぶらさがっている。
蕾も沢山下がっているが全体の開花はまだ。
その中の一つしかない花に蜂が蜜集めに飛んで来た。
彼らはまた蛍袋の白い筒の花に潜り込む。
またジキタリスの花にも同じように潜る。
不思議な事にその筒状の花の中は昆虫をおもわす模様が一面についている。
昆虫にはここが快適な世界なのだろう。
こんなマクロの世界に彼らは生きている。


    蛍袋   覗いて見れば   丸天井       山帰来


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