私の花図鑑          花の里日記  2010.5.3   128

         月曜日 (晴れ)   終りの無い仕事

 今年の連休は珍しく天気が良い。
今までの寒さや雨続きの日もようやく収まり普通の季節に戻った感がある。
今日は朝から仕事が入り花の里に来た。
花の里は一度に春が来たようで花盛りである。
遅咲きの黄色やオレンジや白い色の水仙。
地面には濃いピンクの絨毯の芝桜。
また薄い青と普通のピンク色の蔓花忍
真っ赤とハッキリした黄色のプリムラベリス
まだムスカリの青い花も見える。
赤や紫のアネモネとチューリップ。
おまけに日本桜草も柔らかなピンクの花を咲かせて、背の低い花々がその絢を競いあっている。
太陽の光もまだ柔らかで野外でも寒さを感じなく気持ちが良い。
今から秋まで次々と花たちが艶やかなその姿を見せてくれると思うと嬉しくなってくる。
変化こそが日本の自然の真髄であろうと思う。
ここの山桜はもう終わってしまったが上溝桜(うわみずざくら)はもう蕾を膨らませている。
まだ雪柳の白い花も見られ、小葉の三つ葉ツツジの濃いピンクの花も華やかに咲いている。
また椿も遅い花を咲かせていて、まるでここは北国の春と言った感じだ。


 午後からは山に来た。
日中は小鳥の声が少ない。
いままで少し鳴きすぎて疲れたのか
何か知らないが静かである。
先日来た時は舗装してない
むき出しの道路の地面に西洋たんぽぽ
の黄色い花が満開であった。
今日はまるで咲いていない。
一つ花を咲かせただけでもう余力は
無いのであろうが、こんな場所に
生えてしまって可哀相な気もする。
キラン草は前回来た時に続き今も花盛り。
青い筆竜胆も小さな花を群れて咲かせて
青の競演であろうか?

キラン草は色幅があり薄い青から濃い青、ピンクぽいのもあり紫もある。
地面に群れて咲いていると見事だ。
種も蒔いていないのに自然というか野草はその繁殖力が素晴らしい。
山野草園の全体を俯瞰すると、間引いて整理して残った落葉樹の新芽が薄グリーンに
萌えてなんとなく美しい。(下の写真参照 )
遅い水木の芽もようやくふいてきた。
時折遠くでフクロウの声がホウホウとする。
鳥が鳴かないのはこのせいか?

 そんな事を考えながらタラの芽を取ったり、また道を整備したりする。
ついでに園芸店で買った丁子草を湿地に植えてみた。
湿地と言うと大げさだが湧き水が流れる小さい溝を私はそう呼んでいる。
ここはもう少し整備して広げたいと思っている。
泥があるのでこんな場所の好きな猪が時折荒らすので嫌ではあるがしょうがない。
蕗の柔らかい葉も出たのでワサビの葉と一緒に天ぷらにして食べると美味しそうだなと思う。
焚き火をするが火の近くにいるともう暑い感じがする。
しかしもうブヨが顔の周りを飛び回るので煙も必要だ。
こんな事でまた健康的な私の1日が終わってしまった。
山に来ていた知り合いの人に、いつ山野草園が完成するのですかと聞かれたので、
つい終りはありませんと答えてしまった。


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