私の花図鑑          花の里日記  2011.3.1   152

         月曜日 (雨)   道


 古いイタリア映画に 道 と言う映画があった。
バイクに乗ったやくざな大道芸人とその彼に連れられた知恵遅れのジェルソミーナ
と言う若い娘とのロードムービーである。
なにか悲しさと滑稽さの同居した話であった。
私は普通、仕事や趣味で遠くまで行く。
それにはいつも車で過ごす時間が多い。
走っていてこの道は人生に似ているなとつい思ってしまう。
道の先にはまだ見ぬ夢の場所がありそうで期待もある。
しかしその先には死が待っている気もする。
曲がりくねってどこまでも続く道。
わき道はいたるところにあり、そこには知らない町や人々が住んでいる。
道を迷い谷を抜け山を越して、入り込んで始めて見る山里には好奇心が一杯になる。
 ロードムービーと言うとイージーライダーがあつた。
ピーター フォンダやデニス ホッパー、ジャック ニコルソン等が演じていて衝撃的だった。
挿入歌にボーン トゥ ビー ワイルドがあった。
男は不思議に動的なバイクに憧れるのである。
他にはテレビ映画のシリーズでルート66とか逃亡者があって面白かった。

 古いカントリーのデュエット曲に 二人の青い鳥 (私の捉えがたい夢)
My elusive dreams がある。
ジョージ ジョーンズとタミー ウィーネツトの歌もカントリーらしく哀愁があって素敵だ。
それは2人でアメリカ中、夢を求めて彷徨ったけど結局それは見つけられなかった。
貴方はもう私の夢や計画には飽きてしまったけど、しかし貴方は私一人では行かせない。
こんな意味の歌だった。
人の夢はいつも実現不可能なものであろうと思う。
まして2人いれば夢も違ってくる。
また夢が実現してしまうとそれから先はどうなるのだろうとつい思ってしまう。
やはり夢が実現しないけど持ち続けるのも楽しい。
これは今でも夢を実現できない私の負け惜しみかもしれないが・・・

 またニール ヤングの曲にハート オブ ゴールド(高潔な心を探して)
Heart of gold がある。
この曲も海を越えてまで高潔な心を探し回ったが、もう年老いてしまった。
でもまだ探し続ける。と言った歌だ。
実現できない夢でも死ぬまで人はこのように夢見るものだろう。

 次にボブ シーガーの曲にアゲインスト ザ ウインド(向い風に向って)
Against the wind がある。  (訳詞リンク)
若い時は愛する人と何をしても出来たが、今はたった一人きり
進路まで失ってしまったけど、それでも向い風に向かい走り続けている。
なにかカントリーロック調でかっこ良い。

 もう一つ ハリーベラフォンテの歌にアイランド イン ザ サン(太陽のあたる島)
Island in the sun があった。
今彼の動画を見ても心温かそうな人で、その歌も人生感に愛情が溢れて
滲み出てくる感じがする。
私は主にライチャスブラザーズの歌を聞いていた。(声が高音と低音で素敵)
なぜならハリーベラフォンテのレコードを持っていなかったので。
この歌のカリプソリズムがなぜか心地良い。
好きな歌でつい訳詞をした。

  私の島は太陽の溢れるところ
  人々は昔から精を出して働いて来た
  これから私は広い海を巡る事になるだろうが
  この島はいつでも心の故郷

  それは太陽の溢れる島
  私の為に先祖の手で作られた島
  森からの湧き水と輝く砂の中で
  お礼に1日中歌って過ごす場所

  空は晴れ渡り朝が明けると
  私は重い荷物を担ぎ上げる
  太陽が赤く輝いて沈む頃には
  私は汗まみれ

  それは太陽の溢れる島
  私の為に先祖の手で作られた島
  森からの湧き水と輝く砂の中で
  お礼に1日中歌って過ごす場所

  膝をついた女性は
  家族の為に野菜を採り入れている
  海辺の男は
  波に向かい網を投げてリズムを弾く

  それは太陽の溢れる島
  私の為に神の手で作られた島
  森からの湧き水と輝く砂の中で
  お礼に1日中歌って過ごす場所

  ドラムのリズムに気付かなくて
  明日にならないよう願う
  カーニバルだけは決して見過ごしたくない
  それは哲学的なカリプソの音楽だから


  それは太陽の溢れる島
  私の為に神の手で作られた島
  森からの湧き水と輝く砂の中で
  お礼に1日中歌って過ごす場所

この歌を聞き私も 南の島に行って生活したいと思ったがなかなか実現しなかった。
代わりと言ってはなんだが私が山に別荘地を作っているのもこの歌に触発された
からかも知れない。
吉和の山の緑の中にいて、野草園を作り、作業をしていて野鳥が囀り、
太陽が輝き空は青く、湧き水が流れて花が咲いていると、とても幸福な気持ち
がしてくる。
やはり夢と、この大地と太陽と緑が人には必要不可欠のものだと言える。
最近私は書画骨董にはまるで興味を失ってしまった。
なぜかと言うと輝いて咲いている小さな花。
すぐに虚ろになってしまうそんな花なのに、その輝きの一瞬がなにものにまして
素晴らしいものだと思うようになった。
時の流れの中で生きる人間。
変化こそが人生だ。

   追加
海の歌と言うと好きな歌にバーティ ヒギンスのパイレーツ アンド ポエツ(海賊と詩人)が
ある。男は誰もがそれを夢見るものではある。またキーラゴもあって素敵だった。
彼は有名なカサブランカを歌っている。どれも大人の歌である。
映画で今はパイレーツ オブ カリビアンが流行っているがそれも似ている。
昔の映画でシンドバットの冒険シリーズがあって大好きだった。
これにパイレーツ オブ カリビアンも似ている。

   追加 2   2014.7.26
最近何か年を重ねたせいかボブ シーガーの曲のアゲインスト ザ ウインドを歌っていると、
この曲と私の人生が重なるようで不思議に感動を覚える。
歌と人の心はお互いに引きあって感情を高めて呉れるものであると思う。
歌(音楽)無しでは生きられないのは、花が無いと生きられないのに共通する気がする。

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