私の花図鑑          花の里日記  2011.8.27   170

         土曜日 (曇り)   白粉花 (おしろいばな)


 8月も終わろうとしているが、いつまでも蒸し暑い。
まだ南の高気圧が北に張り出している。
早朝だと言うのに気温は27度で湿気が一杯。
小さなここの庭は芝が元気に伸びて暑さに負けずに緑も一杯。
秋草の原のように晩夏の花が沢山咲いている。
去年から越冬して生き残った日々草が白い花を空に向かって咲かせている。
春に植えたガウラ (白蝶草)は小さい花を株一面につけて咲いていて隣の土地側まではみ出ている。
道を通る人もこの白い花を見て気持ちが良いだろうなと思う。
るこう草(留紅草)や丸葉留紅草も雑草化して他の草に巻きついている。
そろそろ咲き始めた黄花コスモスはチラホラとオレンジ色だ。
おしろい花(白粉花)は黄色と緋色でまだ鮮やかに集団で咲いている。
それぞれが夏の花なのに秋模様である。
それにカラス瓜やツヅラ藤等のつる性の植物が地面や壁を這って蔓を伸ばしている。
手入れに庭に踏み込むと小さな蝶やバッタたちが飛び出して来るし、夜には
虫たちがコロコロと透き通った声で鳴いて呉れる。
夏も終りのこの庭は雑草も混じり、まるで原野みたいではあるがなにか風情がある。
こんな庭も日本の晩夏のうちであるかなと思う。
日記を書いているうちに朝の太陽が雲間から射して来て、もう白粉花は花がしおれ始めた。

  
 太陽を 避けて夜咲く おしろい花 本当の私を 見て欲しい 


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