私の花図鑑          花の里日記  2013.5.1   192

         水曜日 (晴れ時々曇り)   
季節は移る

 今日は月が替わってもう5月。メーデーで労働者の集会をニュースで流していた。
やはり日本社会の問題点は労働者の約1/3が不定期雇用である事。
だれか?以前の自民党の政権時に不況で改悪されてしまった結果である。
結局、生活保護者が急増して年金財政は悪くなるばかり。
また医療保険の無い労働もさせられている。
ECではとっくにこの問題は克服されているのにだ。
アメリカ型の極端な資本主義の元では貧富の差が拡大するばかり。
大手スーパー等はほとんどパート労働者ばかり。
日本の主幹企業の自動車会社でも季節労働者が多い。
大手の会社の労働者は長時間勤務をさせられる。
国民が期待した民主党は自民政権の二の舞を演じて自滅してしまった。
政治家は自己保身ばかり考える集団なのか?残念。
よくよく国民はこの事をしっかり考えて行動しないと、今後私たちの孫子に悪影響を残す事となる。

 4月は天候不順で私の好きな花たちは、てんでバラバラに早く咲いたり遅くなったりで開花がまったく
安定しなかった。
それでも各地の桜は例年通り早い遅いはあるけれど見事に咲き楽しく鑑賞できた。
また花の里の水仙は黄色の集団で霜等の寒さにも負けずに咲いてくれた。
クロッカスも綺麗であった。
今はムスカリと各種の桜草が地面を覆って咲いている。
水仙も遅い洋種の八重のものが今満開だ。
今年は里山の野生の芹、山の蕗の薹、渓流のクレッソンと美味しく頂いた。
これからは山のタラやコシアブラの木の芽が楽しみではある。
今、別の民家の整備を終えた所であるが、そこの地にはノヂシャが昨年生えていてホームページに乗せていた。
今年はそれが大きく育ち小さな薄い青の花が沢山開いた。
残念に思うのは若い葉を味見しておけば良かったなと今は後悔している。
ここの近くの小山にはキジが住んでいて時折可愛いその姿を見せたり鳴き声を聞かせてくれる。
そこの畠に試験的に野菜を植えたのだが、それを彼等につっかれてしまった。
里山の牧歌的な自然はなかなか風情があるのだが、栽培しているものを食べられると残念に思う。
このあたり、うまく自然と人との接点を見出して楽しく暮す知恵が必要だと思った。
まあ里山にはイノシシ料理やキジ鍋もありこれも楽しめるのでいいか。

 最近里山や山路を走っていて、野草の美しい集団に出会う事が多い。
たまに道を変えると出会う確率が増えるのだが危険もあって、林道を走っていてタイヤパンクを
起こしてしまった。
物事には両面があるのを思い知らされてしまった。
野草というものはちょっとした隙間に繁殖して見事に花を咲かせる事がある。
それは人が植えたものと違い風情があり素晴らしい。
自然の妙なる音楽とは風、太陽、雲、樹木、草、水、岩、小鳥、蝶とすべてが光輝く時を言うのであろう。
都会のコンクリートと鉄の世界では出会えないものではある。
山の別荘地では小鳥たちが囀って賑やか。可愛いものである。
地面には光が届いて野草がちらほら咲いている。
木の芽もほのかにパステル色のグリーンに彩られて優しい。
焚火も楽に出来て落ち葉も処理が楽しい。
今年はもう少し頑張って綺麗にしないととは思う。

 四月の中頃に九州の長崎西岸を観光に出かけて来た。
あちらは海と山が急こう配に接していて私には和歌山の海岸地方を思わす風景であった。
また大浦湾や天草灘、有明海があり海岸線が入りくんで風光明媚である。
そこに小さな町が点在してあり穏やかそうに人々が暮らしていた。
昔から茂木枇杷は有名であるがその茂木の町や果樹園を見させて貰った。
枇杷だけでなく蜜柑も色々栽培していてなかなか産地の風情があった。
ついでに蜜柑を沢山買って帰り今も食べている最中である。

                   
茂木枇杷


それと嬉野の茶畑も見られた。
温暖な斜面に見事に植えられて綺麗に管理されていた。

             
嬉野の茶畠


日本の農作物の特産地はその植物の特徴を生かして適地に植えられている。
これは日本の文化でもあるし財産でもあろう。
日本中がそれぞれ物の特産地を増やして文化的な生活を送れれば世界をリード出来るのだがと
つい思った次第。



上の画像は嬉野の虚空蔵山の麓にある石楠花園で写したシャクナゲ
お茶の栽培地は暑くもなく寒くもなくて湿度が適当にある、そうした環境が良いのだろうと思った。
ついでに虚空蔵山(608m)を登らせて貰った。
道は少し荒れていて常緑樹と杉の暗い森を抜けなければならない。
九州の低い山はどこも似ていて地面は湿気が多い。
頂上は明るくて気持ちが良かった。


      虚空蔵山より南の展望(海は霞がかかって見えなかった)


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