私の花図鑑          花の里日記  2014.2.18   212

         火曜日 (曇り)   南の風景

 今日は曇ってまた寒い。
昨夜の雨が山間部では雪になって木々を白く飾っている。
少し積もった感じがとても綺麗だ。
湿気を帯びていると木に着いて霧氷の感じになっている。
今日は寒いので作業は中止している。
でも暖かくなるのも近いと思う。
あと少しの我慢。

      九州の続き           指宿の位置図を見る

 鹿児島市を通過して薩摩半島を南下し指宿にやって来た。
今年の冬は例年より寒いのか町の中のブーゲンビレア等の開花が少ない。
長崎鼻まで足を延ばすと、そこにはアロエ等の花が見事に咲いていた。
観光客は程々に来ている。
次にそこから近くの鹿児島フラワーパークに行った。
花の無い時期ではあるのに、ここは花一杯。
特に桜のピンクの花の伊豆の踊子と濃いピンクの寒緋桜、黄色のアカシアが満開で綺麗であった。
すぐ近くの開聞岳が背後に見える。
まるで花見気分であった。


   鹿児島フラワーパーク植物園  右上にかすかに開聞岳が青く見える  桜は伊豆の踊子  左はアカシアの花
  

ここのレストランは不況の為か残念ながら営業されていなかった。
こういう観光施設は売店とレストランは必要な施設なので頑張って貰いたい。
そこから東の切り立った半円の湾の対岸に見えるヘルシーランドに行った。


   フラワーパークから指宿と鹿児島湾を望む  桜島も左の上にかすかに遠く見える  右は大隅半島
   ヘルシーランド温泉は対岸の尖った岩山の下の白い建物  この岩山(竹山)にはソテツの原生地がある
  

ここは露天風呂で眺めが良く素晴らしい。
湯温も丁度良くて熱い湯が好きな人向けには小さめの露天風呂が併設されている。
こちらへ来ると必ず入りたくなる温泉である。
ヘルシーランドの西の浜には山川砂蒸し温泉がある。

      ここが源泉で岩山の下がヘルシーランド 写している背後の浜が山川砂蒸し温泉
  

また平野部には地熱発電所がある。
少し近くの山中に入ると別に鰻温泉もあるがこちらは少し熱い。
まず地熱発電してぬるめにして入らせて呉れると良いが源泉なのでそうもいかないのであろう。
冬暖かいこのあたりは魚や野菜も価格が安くていかにも暮らしやすそうである。
台風とか地震や津浪に留意すれば年配者の暮らしには最適であろう。
それと長期滞在向けに食事別で3,000円程度で宿泊できる温泉旅館もある。
昔は父たちがよく別府の湯平温泉に湯治に出かけていたものだった。
そんな事を思い出しながらゆっくり入湯していた。
そこから海の向こうには遠く硫黄島が見え山の頂上から白煙が上がっている。
西には大隅半島の先端が見える。
眺めも良い所である。

    ここから少し北に行くと日本最南端の駅と言われるJR西大山駅がありローカル色がある。
  

 ここの指宿についてであるが、ここに山川港がありカツオ等が取れて美味しく食べられる。
港のすぐ傍には成川温泉がありここにも宿泊した事があった。
回りは温泉だらけ。考えてみれば活火山に囲まれた土地であるのでさもあろうと思う。
また広い農地もあり漁港は沢山ある。
少し西に走ると枕崎があり鹿児島港と一緒に森進一の港町ブルースの最後に出てくる。
私は枕崎港にも行ったがこじんまりとした感じの九州南端の漁港であった。
日本は周りが海に囲まれて新鮮な魚が手に入り、四季があって野菜が豊富。
またモンスーンが来てお米が美味しい。
最近世界で和食が珍重されるようになってきた。
私たちは恵まれた環境にあるのにそれを当たり前と思っている節がある。
食事に肉も必要だけれど、もっと日本食を大事にしたいと思う。
それが日本人の体に合って健康にも良いものだからだ。
さて開聞岳であるがコニーデ型の古い元火山で、近くには固まった溶岩の小山も見られ山の麓は岩石で覆われていた。
南のインドネシアにジャワ島があるが、そこも活火山があり大きさは違うがなんとなく形が似ている気がする。

 翌日は桜島の古里旅館の露天風呂に入ろうと桜島まで行ったがここも不況で閉ざされていた。
残念な気もしたが、この度の目的地であり志布志湾と都井岬、油津漁港、日南海岸に向けて走った。
途中にいっも訪れているTM牧場温泉(まさかり温泉)に入浴した。
この場所は西に鹿児島湾を望む砂浜のすぐそばの岩場にあり、風景はいいのだが残念な事に雨よけや風よけの為に小屋がけで風景は望めない。
どちらかでもガラス入りにして海が見えるようにしてくれると素晴らしいのだが。
ここの湯は少しぬるくて厳冬はもう一つだが源泉を背中にして1人悦にいってた。
浴場の岩には硫黄分みたいなものが石状に固まって見える。
湯は赤味がかり泉質は良いのだろう。
はるばる南九州まで来た目的の一つを満喫していた。
帰りに入場の番の人にもうお帰りですかと言われてしまった。
そう少し頑張れば良かったかなとも思ったが。

 ここから鹿児島湾を離れて鹿屋市(かのやし)を通り志布志湾を見た。
次は野生馬の都井岬へ。
丁度曇って寒くて馬たちはエサを与えられて食事中であった。

    野生の岬馬  小型でおとなしい  体は雨に濡れていた  天気の良い日は地面に寝ている
  


ここから見える海は広大な太平洋でまるで海ばかり。
丁度季節風が吹くのか荒波が海岸を白く洗っている。
そらは曇ってなかなか迫力がある。
町があるところを除けば断崖と海でとても美しい。
おだやかな瀬戸内海とは趣が真反対である。
南九州は源泉の温泉、野菜や魚が豊富でまた自然が豊かでとても良いと思う。


      太平洋に面した海岸   自然の荒々しさが垣間見える



        続く


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