私の花図鑑          花の里日記  2015.3.23   248

            月曜日  (晴)    花の里の春が来た

 今日は仕事で山間部の町に出かけていた。
行く道の田園地帯では白やピンクや赤の梅の花が満開で、萌え始めた草の浅い緑と調和して美しい。
梅は花も実もあり農家には重宝するのだが、病気にはかかりやすいので消毒等が大変。
それでもまばらに植えてあれば病虫害も少なくなるから良いのであろう。
自然は多彩なほうが良いに決まっている。
山もそうであろう。
少し前にNHKの日曜の政治討論で、ある党の人が良い提案を出していた。
彼によれば杉を伐採して花粉症を減らし医療費を削減して日本を元気にしょうという話である。
山の杉を伐採して建築材に利用し、田舎の若い労働者の雇用を増やし、またそこへ広葉樹を植樹しようと言う政策。
これを聞いて私も良い政策だと思った。
花粉症は戦後の植樹が杉に偏った為に起きている。
また現在の建築が新建材に頼り過ぎになり国内の木材の使用料が激減している事も原因となっている。
今は針葉樹の木材も集成材化が可能となり強くて大きな木材製造が可能となっている。
不燃化も努力すれば可能であろうし、また木材を加工して不要となったチップ等もガスや炭の製造や発電にも利用出来る。
また若い労働者の大幅な雇用にも繋がる。
田舎の風力や太陽、水力、潮力等による発電を計れば原子力や石油にも頼らなくて済む。
山の木も多彩となって自然が豊かになるだろうし、観光にも役立つ。
自動車の燃料も水素や電気に変われば石油の輸入が大幅に減らせて国内にその費用が廻り資金繰りも良くなる。
私も以前からそうすれば良いのにとは思っていた。

 暖かい二日前の土曜日に、今日は花の里と山の別荘地に行って見ようと思い出かけてきた。
花の里はもう白や青のクロッカスが地面から突き出て満開となり美しかった。
           
クロッカスの開花は遅い山の春の知らせだ  まだ朝は冷たく霜も降る

他にはスノードロップやピンクの三角草(みすみそう)、クリスマスローズも咲いている。
木の花では檀香梅(だんこうばい)の黄色の花が咲いていた。
水仙は地面より小さな蕾を覗かせている。
ようやく花の里にも春が来たと嬉しくなった私であった。
          
下は白い花のクリスマスローズ 開花は例年より早い  落葉樹の木の下が好適地


 それではと山の別荘地にも行ってみようと勇気百倍に元気を得て車で登ってみると?
まだ別荘地の門の前の一部に15p程度の雪が残っている。
私は頑張って雪をスコップで除けたり車で雪を踏んだりしながら小一時間ばかり悪戦苦闘したのであった。
ようやくにそこを制覇したら、先の道にはまるで雪は無い。
ようやく山が私を受け入れて呉れたなと安堵したのである。
用意してきた軽い昼食を食べながら山の小鳥の春の囀りや谷の赤ガエルの鳴き声を楽しく聞いていた。
沢山落ちている枯れ木は先週の雨が多かったせいか、焚火には湿りが多くてなかなか燃え上がらず煙が多い。
でも太陽があたりなんとなく暖かいので楽ではある。
残念な事ではあるが焼き芋が出来なかかったが次回に繰り越しだ。
芋は少し前に鹿児島の野菜市で大目に買って帰っていて、さすがに冬越ししたもののせいか電子レンジで蒸して食べても甘い。
焚火だとより甘くなるのであるが。
山の道は昨年末の大雪のせいか倒木が多く横たわっていた。
まあ自然の力と野生の木の体力闘争で負けた木はやむを得ないと思い、林の中が明るくなるから幸いと良いほうに解釈してこまかく切って整理していた。
そんな事で焚火の材料も沢山出来たし、今年も山の整備に色々と楽しく勤めようと思った日であった。
蕗の薹(ふきのとう)はようやく顔を出してきていたので摘んで帰り蕗味噌を作った。
渓流のワサビが小さな葉を覗かせていたが食べるまでにはいたらない。
そう言えばもう一か所田舎の元たんぼを管理していていて水路に生える芹を、毎年早めに摘むのであるが今年はまだ小さい。
余程今年の冬は寒かったのであろう。
だから今年の春の花たちの開花はより素晴らしく思えるのかなと感じた。

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