私の花図鑑          花の里日記  2015.4.4   250

            土曜日  (曇り)    世代交代

 朝、空の雲が少し薄くなって明るさが増してきたので早速吉和へと向かった。
今日は道を変えて田舎を走る狭い県道を選んで行った。
どちらも田舎ではあるが。
こちら側は山に入ると一車線しかなくて対向車が来ると大変。
譲り合いしてなんとか進んでいく。
道には落石が散らかっていて避けながら走る。
へまをするとタイヤ等を傷つけたりパンクさせたりするので。
こちら側は人間を模した少し小さめの人形が民家の傍にあちこちと置いてある。
過疎で人が少ないので賑やかしに置いてあるのだ。
橋などに置いてあるとまるで釣りをしている人のようでびっくりする。
どこもそこの棚田の奥は放置されて荒れ果てており原野化している。
山沿いに作られた田なので狭くて小さい。
効率を考えると耕作は大変なのであろう。
昔の人手でのんびり稲を作るのにはこれでも良かったのかも知れない。
水は山の傍なので稲作には不足すると言う事は無い。
でも最近はここに若い人が僅かではあるが入って来て再活性化を図っているのが嬉しい。
ようやくにそこの里を過ぎ、曲りまがった渓谷を経由し峠を越して山の別荘地についた。
そこの峠から私が作ったこちらの別荘地を眺め見ると、そこは周りの杉山と違い見事な落葉樹の林となっていた。
私の20年以上かけた林の手入れの結果だと嬉しくなった。(自画自賛)
考えてみると花の里の利用者は大部分世代変わりしてしまった。
時の経過を思い知らせる事ではある。
私も交代しろと言われるのは嫌であるが・・・
これも今行われている地方の議員選挙にも言える事のようである。
ついいらぬ事を。
言えばどこかのTVニュースの評論家のように番組から干されてしまうかも。
でも彼がはっきり言うのは素晴らしい。
国民の役にたたない権力なんてくそ喰らえ また失礼。

 今日は少し肩が痛かったので、野草園等の歩道の落ち葉を整理したり草取りや道の斜面を平らにしたりしていた。
相変わらず野鳥の囀りが聞こえてきて気持ちが良い。
風も吹かない暖かい日であった。
明るい車道の傍では小菫が小さな青い花を群れて咲かせている。
花の径は1cm程度で可愛いものである。
旧の野草園ではミスミソウの白いがまだ咲いていた。
   
スハマソウかもしれないが大した違いはない  わざわざ分けるのもどうかしている  実物大

ミヤマカタバミの白い花も咲き始めた。
渓流の中のワサビは小さい花を覗かせている。
雨が多かったせいか水流は普段より多めで雪解けの地下水も加わっているのか普通の水の3倍程度流れている。
また梅恵草の元気な緑の若芽が沢山沢の地面から伸びだして綺麗。
いかにも美味しそうではあるが猛毒。
見た目だけでは判断できないのは人と同じであろう。
そう言えば今目立つ深山シキミの真っ赤な実も毒だそうだ。
知人の植木屋さんから聞いた話で野鳥もこの実は手をつけない。
木の花では白文字、黒文字、檀香梅、キブシ等黄色い花が咲いている。
ようやく木の芽も硬い殻を脱いで芽を出し始めている。

  
新野草園より東北の展望  遠くの山の下が広島県の県民の森  手前の黄色はキブシの花  赤色は桂の花



 今日もまだ片栗の花は開いてはいなかった。
新野草園の湿地では西洋立金花の黄色の花が元気に咲き、また春虎の尾の小さな白い花がなんとか咲いて呉れた。
蕗の薹(フキノトウ)も沢山出ている。
ここの道沿いに植えて大事にしていた一本しかない尾上柳の木がこの冬の雪か風で根元が折れて倒伏してしまった。
根元の部分をカミキリ虫か何かに食べられていたのも原因である。
柔らかくて良く伸びる木だったのでそうかもと思った。
倒れても枝の先に白い猫柳みたいな花をまだつけていた。  左が西洋立金花    右が春虎の尾

 

 夕方には灰色の雲が空を覆ってきたので帰る事とした。
帰りに花の里によると水仙は盛大に黄色の花をつけて、またレンギョウがこれも黄色い花を咲かせていた。
帰って夜になると春雷が響いて大雨となった。  
                                          
水仙は今年も元気


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