私の花図鑑          花の里日記  2015.8.29   265


           土曜日  (くもり)   落ち枝

 ようやくと言って良いのか、もう8月も終わりそう。
今年も雨が多くて、なかなか泳ぎにも行けなかった。
今日は久しぶりに山の別荘地の手入れに出かけた。
早朝は少し青空も見えたがすぐにどんより曇ってきている。
数日前に台風と大雨がこの地域にも来て山がどうなったか心配であった。
行って見ると山の道には落ち葉や枯れ枝、葉がついた折れた枝が散乱して車で上に登るのも遠慮したい感じだ。
まあこれだけ落ちていると秋に焚火するのには丁度良さそうと、前向きに考えて整理作業を始めた。
気温ももう低くて動けば少し暑い位でなんとか作業は順調ではあった。
また道に伸びた草や潅木の枝を草刈り機で切って道を綺麗にしていた。
ここの森の状況を考え直してみると木々は枝を空に一杯広げてまるで下にいると熱帯雨林の下にいるようだ。
下の低灌木は光不足で野草も元気が無い。
栗の木などは葉を広げ過ぎたのが大きな枝ごと折れていた。
森の維持にはやはり間伐をして無駄な木を減らして光が地面に届くようにしてやらないといけないのだろう。
そうすることで地面のキノコも生えてくるのではと思った。
野草園の手入れをしていて時々大きなオニヤンマが近くまで来る。
飛んでくると羽のブルブルと言う振動音がして、まるで岩国の米軍戦闘機が訓練でここの空を飛んでいるようでびっくりする。
雨が多くて水中の餌が多かったのであろうか体長は12p位あっただろうか?
今の山の別荘地は落ち葉が沢山と積もっており雨も良く受け止めて呉れるのであろう。
湧水はたえることなく流れ出て小渓流となっている。
野鳥や昆虫や水生の生物も増えて来ている。
これからが楽しみではある。
山の上部では大裏白の木の実が沢山落ちていた。
薄緑の色に赤い斑点がある2p位の実で噛むとひどく酸っぱい。
利用方法を考えてみると果実酒にすると良さそうかなと思った。

 雨が降り始めたので花の里で入浴していると窓の外で小鳥たちが飛び回っている。
何事かと良く眺めてみると庭の大木になった水木の実が今年は沢山なって赤い色に熟しているが、そこに彼らが餌として食べに来ていたのである。
種類はメジロとヒヨドリみたいだった。
夕暮れではあるが賑やかに集団で行き来して楽しんでいるようであった。
水木の実はいったいどうなるのだろうと昔から思っていたが今日ようやくこの実の行く末がわかってしまった。
この結果が実があちこちに蒔かれてまた水木が繁殖していくのだ。
共存共栄とはこのことであろう。
花の里では花トラノオのピンクの花が満開。
キクイモの黄色の大きな花が枝を広げて沢山咲いている。
雑草に近いので取っても取っても生き残って咲いている。
聞く所によるとこの根が便秘などに効くそうで町の人には大歓迎だそうだ。
花は鮮明な黄色で美しい。

       追記 8月30日

 今日も昼から山の別荘地に行って道の草刈り等をしていた。
今日は雲が少なくて気持ちが良い。
しかし早朝に雨が沢山降ったので地面には湿気が多かった。
道には一度刈ったのだが、また法面の木の枝が伸びたり草が伸びたりで二度目の草刈りであったが割に簡単に綺麗になった。
野草園では秋明菊がピンクの花をもう咲かせていた。
また道の傍には男ヨウゾメや小葉のガマズミが真っ赤な実をもう沢山つけていて夏と秋が同居している感じだ。
                       下は今日写した小葉のガマズミ


天候不順がそうさせているのだろう。
花の里では秋海棠(しゅうかいどう)がもうピンクの花を一杯咲かせている。
また草原ではオミナエシ軍団が黄色に秋の気分を盛り立てている。
それと水木には今日も小鳥たちが沢山、実を食べに来ていた。
良く見るとツグミもいるしオオルリもいた。
また他にも褐色をした見知らぬ小鳥も来ていた。
夕方には今熟れている実を食べつくしたのか小鳥たちは見えなくなった。
花の里には別に熊野水木がありこれにも沢山実が出来ている。
小鳥たちをまた見れるかも知れないので楽しみ。
管理棟の横に山桑の木があり大木になりかけている。
この木も葉を茂らせて周りの花や低潅木が日当たりが悪くなっているので切ってしまいたいのだが小鳥たちが実を食べにくるので、やむを得ず下枝を残らず切って上の枝だけにしている。
この木ににも梅雨には黒い実がなり小鳥たちが食べに来る。
人間の口には入りそうもない。
また山法師には秋に赤い実がなり美味しい。
これも野鳥に先に食べられておこぼれを人間が食べる事になる。
まあ野生の実なのでこれ位であろう。

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