私の花図鑑          花の里日記  2017.5.3   316


              水曜日  (曇り)   猛禽類

 この数日、山の別荘地に行っている。
快適な気温のせいか、つい作業をしすぎるきらいがある。
そうも思いながら今日も頑張ってしまった。
今日は少し道の掃除もしたがメインは野草園の整備である。
この冬の積雪で折れたあちこちの木々(切断しておいたもの)を集めて燃やしていた。
結構乾燥していたので燃やすのは楽。
残念ながら芋はもう時期を過ぎているので焼き芋が出来ない。
少し前に周防大島でつい長く置いていた芋を焼いたのだがそれは半分位しか
食べられず味も悪かった。
やはりその時期の物を食べるのが一番ではある。
作業していて小鳥の鳴き声も少しするのであるが、時々ピーヨ ピーヨと言う大きな鳴き声がする。
そう言えば昨日ここの空を大きめの鷹が旋回して舞っていた。
気になって止まっている木を探したのだがどうやら高い杉の上部の枝の茂みに
巣を作っているらしい。
時々雌の声も聞こえる気がする。
ここには時々カケスの群れも通過する事もあるしカラスも夕方には声がする。
ここの小鳥天国もこの肉食の大きな猛禽類の鳥には手出しが出来ない。
これがやはり自然の法則なのであろう。
帰って鷹の種類を調べてみるとどうやらノスリみたいである。
昨年の春も声がしていた。
それで今年は谷に残していた少しだけの杉の木を間引き切って彼らが来ないようにしたいと思った。
小鳥の声はそれでもあちこちから聞こえてくる。
動きの速い鳥たちであるのだろう。

 いま咲いている野草はメインが小菫だが赤紫色のキラン草も咲き始めた。
道端の明るい地面では筆竜胆が青い小さな花を散らばらせているように咲かせている。
高さがほんの4〜5cmしかないのにこの林の下で春の太陽を一身に受けて咲いている。
やはり落葉樹林だからであろう。
     
筆竜胆


そう言えば錦衣も同じく地面のあちこちに散らばって咲いている。
私がこの山に来て美しいと思った最初の花である。
他には白い一輪草と黄色の西洋立金花が咲いている。
渓流沿いには猿面海老根が大株になり沢山花をつけている。
ここには大分野草を持ち込んでいるので大分種類も増えて来た。
定着しておおいに増えて欲しいと思うこの頃である。

 旧の野草園ではピンクの錨草とまた白い鈴振り錨草が咲いて競演ではある。
      
鈴振り錨草


それと青紫色の羅生門葛が咲き始めた。
手を広げたような矢車草が沢山増えて葉を展開しているのだが、まだ一度も花を見せてくれない。
地下に根を伸ばせて繁殖するのだろう。
ここに植えている大岩鏡も定着して繁殖も始めているがまだ蕾も出ていない。
木の花としては今年、華やかに花を咲かせている遅咲きの霞桜と白い花を開きかけた上溝桜である。
相変わらず小葉の三つ葉つつじもピンクの花を咲かせていて新緑の中で美しい。
他には渓流に植えたワサビが白い花を咲かせている。
数年前に侵入者に大きな株を盗まれたのだが小さいものがようやく育ってきたのだ。

 帰りに花の里に行ってみるとプリムラベリス他の宿根草たちが一斉に咲き始めて美しい。
また灌木の山吹も黄色い花を一杯に咲かせている。
いよいよここも遅い春が始まった。



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