私の花図鑑          花の里日記  2017.7.18   322


              火曜日  (曇り)   姫蛍2

 昨夜は山の別荘地の姫蛍を見ようと日が暮れてから出かけた。
その夜の空はまだ梅雨で、雲が大部分であるが星も少し見える夜であった。
真っ暗な山の別荘地を入って渓流の傍まで行き、車のライトを消して真っ暗にした。
すると数匹がチラリ、チラリと光っている。
なんだそんなにいないのかと思って眺めていると段々と点滅が増してきて回り中光出した。
中に源氏蛍も少しいるがメインは姫蛍だ。
姫蛍の特徴はチカチカと短く点滅し割と休まない。
今夜の空は暗く雲も見えない感じ。
月は出て無くて蛍鑑賞には最高の夜であった。
姫蛍は6〜7月に光り、体長は6〜9mm。
本州以南の森に住み陸貝類を食べるとある。
それで道の傍などにも光っているのだ。
私は長い事、山の手入れをしているが、夜はいないのでこんな現象はまるで知らなかった。
新発見であつた。
私がここの木々を守り育て荒れないようにしていたので良かった。
心配は猪がここの土地を荒らさないかである。
猪対策をなにかしないといけない。

 その夜は花の里で泊まっていて早朝、蝉しぐれが聞こえて来てとても気持ちがいいなと思っていると
すぐに大雨になりザワザワと雨音が響く。
雷まで鳴り雨音が凄い。
どうなることかなと思っていたら朝にはやんでいた。
今年の梅雨は異常である。
こちらの地域はまだ災害が起きるほどの豪雨がなかったので良かったのだが、九州北部地方の豪雨に
ついては被害に合われた人たちに強い同情を覚える。
地域の再建には長い時間と労力を要するのだ。
予測を極端に超えた雨量については地球規模の気候変動が影響しているのかなと思う。
こんな事態に出会ったら誰でも対応不能になる気がする。
私が一番気になったのはあちらの山全体が杉等で植林されていて自然の広葉樹林(落葉も含む)が無い
事である。
やはり人家に近い山地は自然林にしておいて、山の保護をしっかりしないといけないのかなと思う。
広葉樹林(落葉も含む)は強く深い根で地面を守っている。
樹齢も長くて強大な森が出来上がるような気がする。

 今日は久しぶりには野草でも見ようと県北の八幡湿原方面に出かけた。
連休明けなので行きかう車もまるで少ない。
行く道沿いは緑一色で野草の花等まるで見えない。
それでも八幡湿原につくと早速花たちが賑やかに迎えてくれた。
黄色のユウスゲは蕾だが沢山と見える。
アザミや河原撫子も色あざやかに咲いている。
やがて山際の田園地を抜けて湿原の中心部に来ると、野草や白い糊空木の花があちこち満開である。
目立つのは黄色い花たちでまずハンカイソウで大ぶりに湿地を花で覆っている。

         ハンカイソウの群落  右奥の木の白い花はノリウツギ


それと草原にはオオハンゴンソウが群落を作り蕾も多いが咲き始めている。
野花菖蒲も青紫の花をまばらに見せてくれている。
湿原をよく見るとチダケサシの薄ピンクの花やギボウシ類の薄青の花もそこそこに小集団で咲いている。
野道は見事な浅いグリーン色で覆われていて、そこにアザミの紫の花、岡虎の尾の白い花がそこそこに
咲き、地面にはブタナの黄色の花が散らばって咲いている。
気温は24度位で涼しく歩くのも楽しい。
おまけに空は曇っていて強い太陽光は降らないのだ。
今年一番の気持ちの良い日であつた。

   緑なす野道  犬も歩けば棒に当たる のたとえの日であった  別の小道  緑の登山道



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