私の花図鑑          花の里日記  2017.8.28   327


              月曜日  (曇り)   又旅

 今日は曇っているので、山の別荘地の草刈り作業するのには涼しいかなと思い早めに出かけて行った。
もう行く道の田園の稲田は黄金色になりかけて今年は豊作みたいな感じ。
北の農家が長引く夏の雨と低温で米の不作を心配されているのとは違う感じである。
山はヌルデとタラの木の白い花が目立つ位で夏の緑一色。
車で走っていると気温は25度位だが太陽が覗けばすぐに暑くなりそうではある。
花の里に立ち寄っていると管理棟の外にある水木の大木に多くのヒヨドリや鳩やカラスまで飛んで来ている。
まだ本格的に実は黒く熟れていないのであるがそれを食べているのだ。
それと今年あれだけ沢山の赤い実をつけた藪手毬の木はまるで実が皆無で鳥たちに食べつくされていた。
虫や蝶や野鳥も今年の夏の続いた暑さや雨の影響であろうか、沢山繁殖して増えた。
おまけに木の成長も激しくて育つ幼虫(鳥の餌になる)も多かったのであろう。
もう燕たちは南に飛び立って行った。
山の別荘地でも増えた猪や山鳥の群れを見ていた。
スズメバチも多い。
私は奴ら(黄色スズメバチ)に2回も刺されたのだが一回目は2時間、2回目は4時間痛みが続いた。
予測もしない場所から群れが襲うし、また大型のアブに似た羽音なのでつい油断したのだ。
大スズメバチはたまに森で見かけるけど巨大だ。
刺されるとぶっ倒れるかも。
話のついでに シャーロック ホームズ名探偵最後 のDVDを借りて見たのだが、これに蜜蜂とスズメバチが
出てきて話が展開していく。
それと彼が戦後まもなくの日本に来て(広島の原爆被害の跡も)英国外交官との接点も出てくる。
最近にない見事な映画であった。


 今日は午前中に進入路をふさぐ位に伸びた道そばの草刈りをしていた。
曇りであるが動くと汗が噴き出てきて目元を濡らす。
タオルで拭き拭きネット付きの帽子を冠っての作業であった。
休憩していると近くの山ではカケスの集団が大騒ぎして鳴いている。
彼らも繁殖して増えたのであろう。
それでやさしい野鳥の声はあまり聞こえなかった。

 山の道でのんびり食事をしてから、午後は林の木の間引きをしていた。
まあ時々可愛い野鳥の鳴き声はするのだがやはり夏はパラパラではある。
林の整備はこれで3回目になるであろうか。
これでようやく見通しもよくなり、適当に真夏でも木影が出来て風は吹きぬけて涼しい。
じっとしていれば快適なのであるが気短な私はつい動きすぎてしまうのだ。
道の傍には色々な晩夏の野草が咲き始めて可愛い。
赤や黄の水引き、紅色の釣り舟草、ピンクの草紫陽花、山ホトトギス、朱の節黒仙翁等が咲いている。
野草園では雨で背が伸びすぎたが、ようやくヒゴタイが薄青色の丸い花を咲かせた。

   ヒゴタイ   なにか人が二人いて、手にボールを持って万歳している感じ


他にはモミジ傘と松風草、シシウド、嫁菜も咲いている。
今日は下の別荘の人も私と同じく敷地の林の茂った木の伐採をしていた。
その人が持っていたチェンソーの使い方を少し指導したのだが危なげではあった。
来る冬の為に薪を集めて切っているのだ。
そう言えば今年は都会がまるで暑いのか別荘に来ている人たちが多かった。
まあ私には嬉しい事ではある。

 花の里ではそろそろ草原の萩の花も咲き始め、オミナエシの大集団は濃い黄色に彩られている。
花壇では秋海棠や蝦夷ミソハギが咲き始めてピンクのフィソステギア(花トラノオ)と合わさって綺麗である。
初秋も近くなってきた。
今年山ではマタタビの実が豊作で沢山落ちていて私は2リットル程、今年は瓶に漬けてみた。
私は旅が大好きで名前もその通りだ。
死ぬまではずっと旅がしたい私。
昨年は元気の無い知人に収穫したマタタビをあげたのであまり飲めなかったのである。
変なコブだらけのマタタビの実で作るマタタビ酒は元気回復に一番の果実酒ではあるのだ。


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