私の花図鑑          花の里日記  2018.2.25   347


              日曜日  (曇り)   春になり

 今日は日曜日で雨は降ってないのだがこの所ずっと周防大島に行き作業していて今日
は良い休憩日と思い事務所にいる。
事務所の庭先に青い三寸アヤメが花を咲かせてくれていよいよ春到来だなと思う。
梅もようやくそこそこで開花を始めて梅園も見物人で賑やかである。
今年は白梅や青軸や紅梅も一斉に咲き始めた感がある。
寒い冬だったのでそうなのかとも思う。
いよいよ花見や花探しにも良い季節がやってきた気がする。

  2月16日に写した冠梅園(山口県光市)  まだ咲き初めだった
      周防灘の向こうに九州の国東半島が見えるのだが霞んでいた


     ゆとりのある公園と紅梅


     実を採るのに栽培される青軸



 大島に行く道中は田舎の田園の景色や瀬戸内海の青い海や浮かんでいる島々を眺めて
走っているととても気持ちが良い。
現地には昼頃に着くのだがそれから日暮れまでそこの丘の上に上がって自由に茂った
木々の整理をしてのんびり歩けるようにしている。
ムベの蔓等が沢山そこの木に絡みついてジャングル化しているのでそれを切り、また中
の枯れた枝や木を切ってまとめている。
そこには山桜の大木が適当にあり昔は中木だったのだろうが先人たちが大事に保護して
いたのだと思う。
それと樫や山桃等の常緑樹が斜面を覆っている。
私は山桜をここの丘のメイン木にしようと思っており整備をしている。
枯れた常緑樹の幹はとても固くてチェンソーで切っていると時には赤い火が飛んだりする。
チェンソーの歯が早くすりへりとぐのが大変。
生きている枝等はそんな事はまるでなくて切りやすい。
でも斜めになった枝等は切っていると突然重さでその枝が大きな音をたて折れ、その先の
枝先等が切っている私にまで飛んで来たりするので注意が肝要である。
やはり重力の基本を守らないといけないのである。
重力と反対にチェンソーを入れたりするとチェンソーの歯が上から木に押さえられて身動き
が取れなくなりどうしようもなくなるのだ。
昔、山の先輩に教えて貰ったのは切り口に木の矢じりを打ち込んで、それを防ぐのだと
言っていたのを思い出す。
それと切っていると枯れ葉や小さいゴミが空から舞い降りてくる。
またチェンソーで切った木の切りカスが同じく風等で舞い目に飛び込んで来るのだ。
つい面倒なので防護眼鏡をかけなくて切断作業をしてしまうのだが・・・

 先日その大島に胡椒の木が生えた山があって今年は花と香りを楽しもうと久しぶりに
行ってみた。
そこへの登山林道はまるで荒れていて落ち葉や枯れ枝や落石が沢山あり登りの道はとても
走りにくかった。
ようやくにして峠まで上がりほっとし少し休憩して、さて花を探してみたがまるで姿を見せない。
椿の花が一輪だけ咲いていた位である。
それで道を少し下り先の繁殖地まで降りてみようとゆっくりと車を走らせると道は大きな落石
が一杯で車を動かせもしない。
そこでその石を拾い集めて道の下に投げ落としながらちょっとづつ進んで行った。
そこを里まで下るのに一時間半はかかったであろうか?
普段は10分もすれば下るのであろうが。
まるで肝心の胡椒の木の花は無くて道の落石を取り除くのが主目的になってしまった。
中間あたりまで下ったであろうか、疲れて休んでいてなにげなく来た道の上部を見ると
おなじみの黄色い県の道路管理の車がちらっと見えたのである。
黄色いランプを点滅していたのだがこちらへちっとも降りてこない。
彼らはこれ幸いとばかり落石の取り除き作業を先に行く私にさせていたのかとも思った。
二曲りほど下ったとこで私も草臥れて石の取り除き作業をやめ待避所で休んで県の車が
下るのを当分と待ったのだ。
彼らはしょうがないなと言う感じでやっと降りてきてそこからは反対になり彼らが石除きを
始めたのだがそこから先はほんの少しであった。
私はあとから来る人の為にやむを得ずこの作業をがんばってしておこうと思ったのであつた。
さて汗もかき疲れて、それから日帰り温泉に行ってみようと思いそこに到着して入浴料を
払おうとすると係員の人が今日は入浴料無料の日ですよと言ったのだ。
さては神様がこんな私を慰めてやろうと思われたのかもと良いように解釈して塩湯の露天
風呂を楽しんだのではある。


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