私の花図鑑          花の里日記  2018.4.11   353


              水曜日  (晴れ)  野鳥たちの春

 今日は朝少し気温が低いけど太陽が昇って暖かくなった。
私の事務所の小さな庭でも本格的な春が来て、白いスノーフレークイベリス
満開。
青いムスカリや赤や黄色のチューリップも華やかに咲いている。
どれも強健な花たちである。
今年は宿根草のモナルダが沢山芽を出しているので花の里に持って行き植えたい
と思っている。
花の里のモナルダは大部分消滅している。
なかなか外来種は日本の環境(とても冬が寒い花の里)に合わないのか生き残ら
ないのだ。
また宿根草も5年位で場所を移動する種もある。

 今日も猪除けの唐竹を運んで行った。
行く道ではもうピンク色の小葉の三つ葉つつじが満開で新緑の山は賑やか。
走っていても楽しい。

      民家の付近の山に咲いた小葉の三つ葉つつじ


白いザイフリボクも混じり咲いている。
山間部では山桜が本格的に咲きだして綺麗である。
染井吉野桜はもう散りだし、少しの風でもピンクの花びらが沢山舞っている。
民家の庭は今、花桃等が赤や白やピンク色で満開。
今年は普段見られない位賑やかに咲いている。
この花桃たちは40年位の樹齢であろうか。
当時、はやって沢山植えられたのだろう。
桃の仲間は病害が多くてなかなか栽培がむつかしい。
時々病虫害で枝枯れを起こしてしまう。
それでもなんとか彼らは生き残り、咲いたのだ。
果物の桃の花も混じり咲いている。
数日前に県東北部の世羅高原にある菊桃園に花を見に行ったのだが結構華やか
に咲いていた。
ここも古い木は枝先が枯れていた。(ここの開花画像
数年前の夏の乾燥で被害を受けたのであろうが、もう大分回復していた。

 花の里に来てみると入口の桜と水仙の黄色の花とレンギョウの黄色の花が満開。
ここの村里では水仙祭りが始まるようである。
国道沿いには沢山水仙が植えられて綺麗である。
テラスで昼食しようとしたら南から風が強く吹き、のんびりと食事が出来ない。
風の吹かない暖かい東南部の家の隅で景色を見ながら食べていた。
ここではキジの雄が歩いていた。
時々ケーン、ケーンと鳴いている。

      
花の里の入り口


 午後から山の別荘地に出かけた。
片栗の栽培地と旧の野草園、新野草園の湿地(リュウキンカ等を植えている)の周りに
竹を打ち込み囲って兎や猪が入らないようにした。
まだ本格的ではないのでどうなる事やら。
      
湿地に咲いたリュウキンカ

山では落葉樹たちが色々と花を咲かせ始めている。
まだ芽が出たばかりなので黄色の花が目立つ。
白文字黒文字等。
それと華やかな山桜と小葉の三つ葉つつじも咲き出した。
それとニワトコの白い花も咲き始めた。
ニワトコは大きい木が枯れて消滅してしまったかなと思っていたら別に種で繁殖していた
のか数本が残っていた。

 それと山道に雌の山鳥が静かに歩いていた。
そう言えば時々林の中でバタバタ、バタと羽音を出してお互い合図か何かをしている。
この山鳥は鳴き声をまるで出さないのだ。
隣の杉林に逃げ込むカケスも見たし、林の上を早いスピードで飛ぶ鷹も見た。
鶯も囀り始めて野鳥が目立つ春なのだ。
私は焚火をしているし、道の落ち葉を吹き飛ばすブロワーも使っているので熊も出て
こない。
彼らは道に沢山落ちているドングリを食べに来てるのかなと思っている。

 今、野草ではピンクの小菫が満開だが白い深山カタバミも咲いている。
また一輪草も大き目の白い花を咲かせ始めた。
沢山繁殖してくれると嬉しいのだが。
錦衣はぼちぼち咲き始めている。
青い山瑠璃草延齢草も咲いていた。
渓流沿いではバイケイ草が緑の大きな新芽を沢山出していかにも春らしい。
このバイケイ草は強い毒を持っているので猪たちも口をつけない。
野の花はそれぞれ自分自身を守るために特技を持っているのであろう。
数日作業をしたおかげでこちらの道はまるでほったらかしの役所管理の林道等に比べて
まことに綺麗になったのであった。
それと今日も色々花を楽しませて貰った。

    
行く途中の林道沿いに咲いた山桜



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