私の花図鑑          花の里日記  2019.7.17   404


          水曜日  (曇りのち晴れ)  夏の花

 今日は天気予報では曇りだったので山の別荘地に手入れに行きたくなった。
早めに支度して向かった。
行く道では川沿いにネムの木のピンクの花が咲いて美しい。
もう夏模様である。
向かう山の峠方面に生えているネムの木も花は咲かせているのだが花色が白っぽくてさえない。
こちらは太陽があまり顔を見せないのだろう。
このあたりでは夏の午後にはいつも夕立みたいな雨が良く降るのである。

 今日は花の里に早めに着いたので昼まで花壇や草原の草刈りをしていた。
気温は23度位で動きやすい。
花壇や草原ではやはり夏の花が咲き始めてなかなか美しい。
けれど草原では小鬼百合が見事に猪たちに食べられていて今年は花が見られない。
残念ではある。
2時間位、草刈り等の作業していると曇っていた空は晴れて青空となり少し暑くなってきた。
体力も無くなったので昼食を管理棟で食べた。
ここの花たちは夏の花が咲き始めてようやく賑やかになってきたのである。

 花の里の花壇  草原ではルドベッキアアメリカ菊が咲きオミナエシは蕾


午後からは山の上部の林を手入れしていた。
この部分はブナの大木が数本あり、他の木も大きく全体に育っていて地面にはアセビが茂っている。
で育った大きな木の下枝で枯れたのや眺めを悪くするものを竿の手鋸で切っていた。
少し整理するだけで眺めが一段と良くなる。
また木たちは良く葉を茂らせていて下にいると気温も程々(25度位)で動きやすい。
もうこのあたりではトンボも出て飛び交いブヨ等の虫も少なくなっている。
たまに顔周りを飛ぶブヨ等は首に巻いたタオルでバサバサと振ると大抵いなくなる。
また汗をかくとそのタオルで顔などを吹いてさっぱりするのだ。
地面の繁茂しているアセビ(常緑)は伸びた上部を刈って地面より40cm位にすると見通しが良くなる。
それと歩く部分はアセビは全部切ってしまうとスッキリして感じが良い。
こんな部分に小さな野草が花を咲かせると素敵な別荘地が出来るであろう。
それとここには地面から生える食用出来るキノコが多い。
桜シメジとか紫油シメジ、油シメジ、霜降りシメジたちである。
去年は夏の乾燥でキノコがまるで生えなかったのだが、今年はしっかりキノコを食べたいものである。
いまはここの別荘地の山を仕上げの整備中なのである。


 ここの野草園では丘トラノオヒヨドリ花モミジガサ銀梅草大根草が咲いている。
そろそろ数本に増えたヒゴタイも咲きそう。
事務所から夏越しに持って行き植えたシクラメンも不思議な事に赤とピンクの2本の株が花を咲かせている。
これは猪には食べられていない。
ギボウシ類も植えているのだがこれは葉や花を猪が食べるのでなかなか花を咲かせない。
花の里ではギボウシは別荘の花壇の中に植えているので今は元気に花を咲かせていて猪に食べられない。
木では山紫陽花が咲いている位である。
また山では今年見える木の実が少ない。
葉は見事に茂っているのだが。
実の好きな野鳥たちは今年どうしているのだろうと思う。
木の花で一つ今咲いていて地味な美しさがあるのが紫式部の花。
これが初冬には見事な紫の実を沢山つけるのである。

      紫式部の薄ピンクの花


 3日前であるが山の別荘地へ夜7時過ぎに行き暗くなるのを待っていた。
そこは渓流の傍で草も茂っており毎年姫蛍が良く出る場所である。
その日も暗くなるとあたりの草の中で沢山ピカピカと点灯してなかなか綺麗であった。
今年は見に行ったのが遅かったのか源氏蛍は少なかった。
けれど姫蛍見物は毎年の私の年中行事となってしまったのだ。
これが終わるといよいよ夏到来である。


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