私の花図鑑          花の里日記  2020.1.5   421


          日曜日  (晴れ)  暖冬

 昨日は三が日が過ぎて、もう正月明けと勝手に解釈し周防大島に出かけた。
実際には正月休みが5日の今日までであるが。
岩国を過ぎた田園の辺りから朝冷え込んだのだろう。
周りは霜で真っ白。
太陽が当たっている場所では霜が融けた白い霧が立ち上がっている。
まだ風は吹いていないのでのどかな感じである。
島に渡る大島大橋から海を見るともう白い帆をあげた釣り船が数十隻、海峡に出ている。
暖かくて平穏な一日の始まりである。
途中、笛吹峠から南西の海を見るとやはり白いモヤで九州や四国の遠くはまるで見えない。
島の南側は風もなく暖かで照葉樹林も明るく小鳥たちや鳶ものんびり飛んでいた。
途中で早めの昼食の弁当を海を眺めながら食べていた。
近くのハゼの落葉した木にカラスが飛んで来て枝先に実った白い実を食べている。
この島ではミカンがそこら中に植えてあり、地面には落ちた実や捨てられた熟れた実が沢山落ちている。
彼らは熟れたミカンが食べ放題である。
皮はうまく嘴でむいて捨てるのである。
でミカンは食べ飽きたのか、こんなハゼの実を試食してるのかとも思った。

 目的の丘の別荘地に着き、周りを見ると緑の地表に冬イチゴの赤い実が沢山見える。
小鳥たちはミカンを食べるのに忙しいのかまるでこの実は食べていない。
私は大き目の赤いものをつんで食べたが酸っぱさが爽やかで美味しかった。
今日は丘の上部の枯れ枝等を整理していたがまるで沢山落ちていて大変であった。
休憩で回りを見渡すと青い海や港町も木の間から見えて気持ちが良い。
国道の傍であるが不思議と丘の上だからか騒音もそんなにしない。
それと普段行っている西中国山地の別荘地と違い、ここは暖かいので作業してると汗がにじんで来るのである。
冷たいカフェオーレのコーヒーを飲みながら休憩した。
周りの木の下に生えているヤツデの木に眞白な丸い花の集団の房が咲いていて素晴らしかった。
今まで見たものはどれも緑かかっていてぱっとしなかったのだが、ここの花は最高。
地味なヤツデの花であったが見直してしまった。

 それと近くの荒れ地の中にハコベの若芽集団が見事に茂っていた。
帰りに摘んで帰ろうと思っていたのだが(小さな)焚火の消火に気をとられて忘れてしまった。
ここは冬に暖かいので春の七草摘みも楽しいのである。
そう言えば事務所の小さな花壇にも大根が自然に繁殖して10本位生えている。
これを正月の餅の雑煮に入れたら独特の味で美味しかった。
ハコベや芹等を粥に入れると七草がゆが出来るので今からの楽しみ。
私は野菜を買うと食べ残った根の部分をよく花壇に植えてみるのである。
葱はもう20本位青々と茂っていて、たまに食べる事があるのだ。
時々、山の別荘地から帰りには山道の側溝等に溜まった腐葉土を持って帰り、花壇に入れておく。
そうすると地質が改良されて土が柔らかくなり、宿根草たちが元気回復するのである。
野菜の栽培もたまには面白い。

 今年は異常に温暖である。
この3日に行った吉和の山の別荘地ではまるで雪が無い。
まるでそこも小春日和であったのだ。
異常気象はいったいどうなるのか心配ではある。


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