私の花図鑑          花の里日記  2021.5.18   454


          火曜日  (曇り時々雨)  かっこう

 今日は朝、小雨が舞っていた。
少し待っていると雨が止んだので曇ってはいたのだが、それでは現場に行ってみようと出かけた。
今年は一月位、早い梅雨の入りであった。
でこのところ天気は雨降りばかりである。
動かないと体も訛るのでこの際と今日は出かけたのである。
今の現場は近くの町の山を少し登った所で車では30分ばかり。
行きやすいのである。
でその別荘地を整備し始めた。
そこは長い事荒らしたままであったので、雑木やつる性のトゲのある野バラや猿捕茨(さんきらい)等が
茂ったままで手に当たるととても痛い。
また倒れた枯れ木も混じってその整理が大変である。
ここに行くと2時間動くともう疲れ果てて動けなくなるのである。
この日もなんとか作業を終え、昼食を済ませて山の別荘地に向かった。
行く道でホームセンターにより、顔に群がってくるブヨを防ぐ防護網を新しく買った。
今のは帽子付きで緑色であるので便利なのだが、何か外部が見えにくいので黒く網目が小さいものを買った。
帽子は別にかぶって、その上にこのネットをかぶるのである。

 行く道では山の緑が本格的になり見事である。
最近はドライブしていても気持ちが良い。
数日前には湖畔の曲がりくねった道を走ったのであるがそこはまるで家は無く山林ばかり。
窓を開けて走るとなんと空気が美味しい。
何回も大きく息をしていた。
私はいつも山に行って綺麗な空気の中にいるのだが、その日にかぎってオゾンの有難味を感じたのである。
その日は都会からの帰り道であつたのでそうなのであろうか。

 今日は行く道の途中、なんでもない普通の山があまりにも緑が綺麗なので写真を写した。



 山の別荘地でも美しい緑の中で作業していた。
茂った木などは枝を間引いて見通しを良くしてその木を眺めてもカッコ良くしていた。
まるで植木屋さんになった気分で。
小さな焚火もしていて気持ちが良い。
すると遠くから カッコウ! と言う鳴き声が聞こえて来た。
今年一番に聞く声であった。
今年はもう梅雨の最中。
普通このカッコウの鳴く時は初夏で爽やかな時に鳴くのである。
その時分は托卵する鶯たちの巣があり卵を抱いている時なのである。
鶯等の小鳥がこの梅雨に卵を抱いていると言うのはなかなか大変。
温暖化がこんな現象を生み出しているのである。
野草園に行くと木の花で水木と胡麻木(ごまぎ)と藪手毬(やぶでまり)が眞白な花を見事につけている。
でもそれは周りの葉の濃い緑色に負けている気がするのである。
去年の熱い夏で木々は枯れないように成長を主に今年はしているのであろう。
それと温暖化でか、空気中の炭酸ガスが多くてそれを植物の基本である酸素に変換し、出来た養分を
木の内部に取り込んで大きな濃い緑の葉にしているのだと思う。
こんなに素晴らしい緑は初めて見る気もする。
野菜や野草たちも濃い緑になり今年は元気に育つのかも。
炭酸ガスの増加が自然の景観を変えているのかも。
考えるに地球の温暖化を防ぐには今、人の手や山火事で無くなった森林を作り直す事であろう。
砂漠化した土地に私たちの手で新たに緑の森を復元しよう。
この森から流れ出る水で、砂漠化した土地で食料も得られない人たちを救えるのである。
今日は見事な自然の中で私はこんな想像をしていたのである。

 それから追加。
この日の次のまだ暗い朝である。
寝ていると遠くからホトトギスの鳴き声が聞こえて来た。
彼らももう来ていて托卵の準備に入ったのであろう。
時は過ぎゆく。


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