私の花図鑑    花の里日記   2003.8.8 41
           金曜日  野分けと立秋


 夏の盛りというのに台風による強風が吹いている。北からの風なので涼しい。おまけに今日は立秋だ。
 花の里では初夏の花と夏の花が共に咲いている。シャスターデージー、矢車草、ダリア、ラバテラ、マロウ、百合、フロックス、野生と栽培種のルドベッキア、ミント、オレガノ、ボルトニア、ニコチアナ、グラジオラス、野草の犬ゴマ、秋の女郎花も咲いている。長い梅雨だったので平常とは違う。草や木の緑が眩しい。雨が多かったのですべて生きいきとしている。草刈や木々の手入れをしていると緑に体が染まりそうである。まるで私はエメラルドグリーンの防人(さきもり)になった気持ちがするのだ。

 山に行って見ると森ぎわには野草が色々と咲いている。目に付くのは薄ピンクの草あじさい、白いモミジ傘、もう一つ白いひよどり花、黄色の金水引、オレンジの節黒仙翁、渋い配色の山ホトトギス、秋に咲く青い秋丁子の花も咲き始めた。どの花も控えめに、優しく咲いている。もう山には秋が来たのかと思ってしまった。

 最近私は山道ぎわの野草の手入れを始めた。草刈機でバッサリ刈り込まずに、手作業で雑草を除き、多すぎる雑木をハサミで間引いている。するとそれを待っていたかのように可愛い野草たちが競うように咲き始めたのだ。今この自然の魔力に嬉々としている。

 他には今年は木の実が目立つ。藪手毬やニワトコの赤い実がたくさんついた。水木も未成熟な青い実を枝いっぱい成らしている。沢ふたぎも普段は少しもならないのに、たくさん青い実をつけている。この秋も楽しみである。ワァォー!今年は植物の年だったのだ!

草あじさい

2003.8.8写す 

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