私の花図鑑    花の里日記   2004.11.12 61
                 金曜日   初冬の森

 森は見事に落葉してしまった。
枯れ葉が吹きだした北風に舞っている。
森にいても遠くが見渡せて明るい。
時折白い薄羽冬尺が風に乗りヒラヒラと飛んでくる。
こんな日は焚き火が良い。
枯枝が散らばって落ちているので火をつけるのに楽だ。
雪が降るまでの少しの間だが気持ちのいい季節ではある。
この季節キノコはムキタケ、霜降りシメジ、ナメタケなどだ。
どれも味の良いキノコなので探すのに元気が出る。
取れると早速スキヤキに入れる。
また焚き火には薩摩芋を入れて蒸し焼きにする。
熱い灰の中に入れる時間を間違えると墨になるので要注意だ。
やはり天然の焼芋は食べても、高価な洋菓子類よりずっと美味しい。
沸かした紅茶かコーヒーで食べると格別。

仕事の後の入浴も楽しい。
枯れススキの野原やら今が盛りのウインターコスモスの黄色い花を見る。
北から南に向かって急いで流れていく黒い雲。
冷たく切れそうな水色の空。
時間はゆっくりと過ぎていく。


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