挿 し 木 の 方 法          


      挿し木、挿し芽について

 挿し木では柔らかい新芽は不適です。新しく伸びて組織が充実し、固まった新芽を使います。
 新芽が伸びる前の去年の枝先を使う事もあります。(果樹やばらなど)
 この場合古い枝では発根しにくいので出来るだけ充実した新しい枝を使います。
 挿し木は長さ10〜15センチの長さに切り、葉がついていれば、
 下の部分の葉は取り除いておきます。
 このさいに葉はむしらずに切り取ります。花蕾や花がらは取り除きます。
 切り口は鋭利な刃物で切りなおして下さい。
 枝径程度の箸などで土へガイド穴を作り、芽や木を挿し込みます。
 挿し終わると水を十分与えます。

      用土について


 挿し木については、排水の良い養分のない清潔な土を選びます。
 (砂や真砂土、鹿沼土、ピートモス、赤土、乾燥水苔などで混合してもよい)
 ふるいで降ろして、粗い用土は鉢下に入れ排水を計ります。

      置き場所や容器と管理

 梅雨時など時期がよければ地面に直接挿しても良いのですが、
 出来るだけ乾燥の少ない西日の当たらない場所を選びます。
 朝日は序々に当てていき自然環境にならします。

 普通はその時により移動の自由な容器(深めの鉢等)とし、管理しやすくて風や
 直射日光など当たらない場所へ置き発根するまで、こまめに水を充分与えます。
 できれば乾燥しないよう半透明なビニールやガラスなどで上部をおおいます。
 下の一部は隙間をあけ太陽などで蒸れないようにします。
 発根の具合を見ながら序々に光や風を当てていきます。(葉や茎の状況で判断します。)
 芽や根が伸びてきたら薄めの液肥を与えていきます。始めは極く薄くします。
 発根の早い木は仮植えして肥培し定植します。
 発根の遅い木は翌年の春に定植します。
 挿し木や挿し芽はどの木や花でも同様ですが、中には挿し木が不向きなものもあります。
 この場合取り木や接木にします。
 何事にもチャレンジして経験をつむ事が必要です。がんばって美しい花を増やしてください。
 発根薬を併用するのも良いとは思います。
 挿し木をマスターしたら、次は取り木や接木を試みて下さい。