私の花図鑑          花の里日記  2018.4.3   352


              火曜日  (晴れ)  バガボンド

 今日も晴れて暖かい。
山の別荘地に猪除けに使おうと、以前に切って置いたトウチク(大名竹)を車に積んで持って行った。
この竹は昔から家に植えられていたもので径は4cm程度だが節間が最高で80cmまである。
細くて長いので使いやすいのだ。
これをイノシシが来て遊ぶ湿地に打ち込んでいた。
猪が嫌って来ないようにする為である。
ここには湿地が好きな花を色々植えているのだがそれを彼らは踏み荒らす。
また球根を買って植えていた水芭蕉まで食べられていたのだ。
今はなんとか立金花は黄金の花を咲かせているが株が荒らされて全体が小さめである。
また他には西洋立金花もあるのだが株を牙か何かで掘り荒らされて今年は元気が無い。
他にも湿地好きな花を色々植えているので、これから本格的にここへ花を拡充してもっと整備したいと
思っているのだ。
ここの隅には別に春虎の尾を植えているのだが大分繁殖して来て白い花を咲かせていた。
他には落葉樹の林の中に植えたカタクリがピンクの花を恥じらいながら下向きに二つ咲かせていた。
この花も兎や猪や山鳥などに食べられるのかなかなか増えないのだ。
ここにも枯れ枝を周りに沢山打ち込み彼らに近づかないようにしていた。
またこれからは竹も打ち込んでもっと保護したいと思っているのだ。
たまには花の盗人も入って来るので要注意。
門までしているのだが人の世界も大変ではある。
彼らに今まで植えたワサビや昔から自生している猿面海老根笹百合等を盗まれているのだ。
今日も余った時間で道の落ち葉を取り除いていた。
木の花もクロモジ等黄色い花を中心に色々と咲かせ始めている。
キブシは黄色な花が満開で沢山熊ん蜂が来て蜜を探している。
一週間前は渓流で赤ガエルが繁殖で鳴いて賑やかだったのだが今はもう声もさせない。
その代わりに鶯やヤマガラ等の野鳥たちが囀り始めてきた。
これからは南からの野鳥も増えて賑やかになるのである。
そうそう。
山に来る時に下の別荘にいた人に竹はいりませんかと言うと、では5〜6本貰いますと言われ
あげたのだが、この人はいつも足繁く来ていて良く顔を合わせていた。
彼はシイタケが生えたのであげますと言われ少し貰ったのだが綺麗に若い茸であった。
帰って焼いて食べたがなかなか美味しかった。
今年の春は私の山で自然に生える椎茸がまるで無かったのである。

 4時過ぎであったろうか、落ち葉整理の作業に疲れて早速花の里に帰り入浴した。
花壇では黄色の水仙たちクリスマスローズが満開であった。
少しくつろいでいたがまだ外は明るい。
それで今日は遠回りして太田川の流域を下って帰ろうと思った。
帰っていて道周りの田園や民家や堤防などに植えられている赤やピンクや白の桜が見事に咲いていた。
地面で萌え始めた草の緑と相まって美しい。
畠の隅では黄色の菜の花が満開。
また民家の花壇等には芝桜、赤いボケの木の花、スモモの白い花、赤いの花、黄色のレンギョウ
白い雪柳白木蓮の大木も花を沢山咲かせている。
また道沿いの崖地には黄色い山吹が垂れて沢山咲いていた。
山では山桜が赤ピンクにあちこち散らばって咲いている。
見とれて運転していては事故を起こしそうで時々止まりながら見ながら帰っていたのである。
今年は春が一度に訪れたようで、私が生まれて初めての見事な桜が咲いた田園であった。
これでもう死んでも悔いはないと思えどもまだまだ。
美しい山野をこれからも手入れしたい私である。
またこれから美しい日本のあちこちを放浪(バガボンド)して回りたいと思うのである。

   幸福を売る男(バガボンドの唄)  フランス語のカラオケ幸福を売る男 歌詞

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